- カノムブアンとは
- カノムブアンの本格レシピと作り方
- カノムブアン関連料理
この記事では上記のことについて解説していきます。
カノムブアンを日本語にすると【タイ風クリスピークレープ】といった感じです。
米粉や小麦粉でできた生地を薄く広げ、メレンゲやココナッツクリームを乗せたタイデザートとなります。
日本人にも比較的食べやすいタイデザートではないかと思います。
タイ旅行の際、見かけたらついつい買ってしまうタイデザート好きな方も多いのではないでしょうか。
実はカノムブアンにはいくつか種類があり、餡(アン)の種類も豊富です。
味によっては、苦手な方もいるかもしれませんね。
この記事前半ではカノムブアンの基本解説。
後半ではカノムブアンの本格レシピと作り方を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。それではいきましょう!!
【カノムブアン】タイ風クリスピークレープの基本解説
カタカナ表記 | カノムブアン |
---|---|
タイ語 | ขนมเบื้อง |
辛さ | 0 |
クセ |
カノムブアンとは
- カノム→お菓子
- ブアン→クラブアン(瓦)から
カノムブアンを日本語にすると【タイ風クリスピークレープ】といった感じです。
生地にメレンゲやココナッツを乗せたタイの伝統菓子の一つ。
カノムブアンを日本語でさらに簡単に表現すると「タイ風クレープ」ともできます。
しかし、カノムブアンと同じく人気タイデザートであるロティの方が「タイ風クレープ」に相応しい気がしますので、この記事ではタイ風クリスピークレープとしています。
タイ語の「瓦」である「クラブアン(ガブアン)」が省略されて「ブアン」。
そして、カノム(お菓子)とくっついて「カノムブアン」と呼ばれています。
カノムブアンの形状が「瓦」に似ていたことからでしょう。※説はいくつかある様です。
さて、カノムブアンの生地は、米粉や小麦粉から作られて「パリッ」とした食感が特徴です。
生地にはメレンゲやココナッツクリームが乗り、その上に「フォイトーン」と呼ばれる黄色い線状の甘いお菓子やココナッツがトッピングされます。
- メレンゲ
- ココナッツクリーム
- フォイトーン(タイ風玉子素麺)
- マプラーオクート(ココナッツロング)
一つ一つが小さめで、2口サイズといった感じです。
その為、一個単体で購入するというより、4個セットや6個セットで売られています。
カノムブアンは以下の様な場所で食べることができます。
- 屋台
- ナイトマーケット
- デパートのデザートコーナー
デパートで買うと包装などもしっかりしています。ただし、日持ちはしないので注意しましょう。
カノムブアンの種類
- サイ→餡(アン)
- ワーン→甘い
- ケム→塩っぱい
- ユアン→ベトナム風(昔のベトナムのタイ語での呼び名)
カノムブアンにはいくつか種類があります。
大きく分けると3種類あり、例えば、
- カノムブアンワーン→甘いカノムブアン
- カノムブアンケム→塩っぱいカノムブアン
- カノムブアンユアン→ベトナム風カノムブアン
といったカノムブアンがあります。
カノムブアンワーンとカノムブアンケムの違いはわかりやすく、甘いか塩っぱいかの差です。
好みになりますが、日本人にはカノムブアンワーン(甘い)の方が合っている気がします。
見た目ではわかりにくいので、店員さんにどっちなのか聞いておくことをお勧めします。
餡(アン)についてですが、基本的な餡は以下の通りです。
- メレンゲ
- ココナッツクリーム
- フォイトーン(タイ風玉子素麺)
- マプラーオクート→ココナッツロング
といった食材が入ります。
カノムブアンケム(塩っぱい方)には海老のすり身が入ることもある様です。
また、「カノムブアンユアン」というのは、ベトナム風カノムブアンのことです。
いわゆるベトナム料理で有名な「バインセオ」のことを指します。※後述
カノムブアンユアンは、デザートというより食事扱いとなります。
カノムブアンの本格レシピと作り方
ここからはカノムブアンの本格レシピと作り方を紹介していきます。
屋台では鉄板を使用して作りますが、テフロンのフライパンで作ることも可能です。
レシピ
生地
- 米粉:200g
- 緑豆粉(コーンスターチでも可):100g
- 小麦粉:50g
- 水:300ml
- 卵:2個
- パームシュガー:200g
- 塩:小さじ1/4杯
生地にココアやバニラエッセンスを入れてもできますよ。
メレンゲ(餡)
- 卵の白身:200g
- パームシュガー:200g
- シロップ:60g
- 塩:小さじ1/4杯
- フォイトーン(タイ風玉子素麺):お好み量
作り方
生地
- 米粉、緑豆粉、小麦粉、塩をボールに入れ、混ぜ合わせる。
- 卵、パームシュガーを入れ、混ぜ合わせます。
- 水を入れて、よく混ぜ合わせます。
クリーム
- 白身をハンドミキサーで5分程撹拌します。
- パームシュガーとシロップ、塩を入れて、さらにハンドミキサーで5分程撹拌します。
本調理
- オタマでテフロンのフライパンに生地を落とし丸く薄く広げます。(弱火)
- 火が通ったら(2〜3分くらい)、クリームとフォイトーン(玉子素麺)を乗せ、半分に折って完成です。
カノムブアン関連料理
フォイトーン
カタカナ表記 | フォイトーン |
---|---|
タイ語 | ฝอยทอง |
辛さ | 0 |
クセ |
- フォイ→線状の・繊維状の
- トーン→金
フォイトーンを日本語にすると【タイ風鶏卵素麺】または【タイ風玉子素麺】といった感じです。
フォイトーンは、タイのデザートによく使用される食材となります。
特にほとんどのカノムブアンワーン(甘いカノムブアン)にフォイトーンが入っている印象です。
フォイトーンはそのまま食べることもできますが、タイデザートのトッピングと使用されていることが多い気がします。
ロティ
カタカナ表記 | ロティ・ロティー・ローティー |
---|---|
タイ語 | โรตี |
辛さ | 0 |
クセ | なし |
ロティを日本語にすると【タイ風クレープ】といった感じです。
ただし本来、ロティは「全粒粉を使用した無発酵パンの一種」を指します。
タイでは【タイ風クレープ】を意味するデザートの名前となる場合が多いです。※例外あり
ロティは、カノムブアンの生地より柔らかい生地になります。
小麦粉だけを使用し、日本でいうクレープにより近いデザートです。
日本人にも食べやすく、人気ストリートフードデザートとなります。
ロティの餡(アン)の種類はカノムブアンよりさらに豊富で、しかも日本人の舌に合った味が多いです。
タイデザートを初めて食べるという方には、カノムブアンよりもロティがオススメとなります。
カノムブアンユアン(バインセオ)
- ユアン→ベトナム風(昔のベトナムのタイ語での呼び名)
カノムブアンユアンとは、いわゆる【バインセオ】のことです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、バインセオは、日本でも有名なベトナム料理の一つとなります。
バインセオを日本語にすると【ベトナム風クレープ】や【ベトナム風お好み焼き】といった感じです。
元々のカノムブアンはデザートですが、カノムブアンユアンはおかず(食事)扱いとなります。
当然ですが、カノムブアンユアンはタイ語なので、ベトナムで「カノムブアンユアン」と言っても通じないので気をつけましょう。
ちなみに他にも「ユアン」とつくタイ料理(ベトナム風、ベトナム由来の料理)を以下に紹介しておきます。
鉄板使用のタイデザート
タイには鉄板を使用したデザートが、カノムブアン以外にも多く存在します。
例えば、
などがあります。
どれも屋台で気軽に買えるタイデザートですので、見つけた際は試してみてはいかがでしょうか。
【カノムブアン】タイ風クリスピークレープのまとめ
カノムブアンを日本語にすると【タイ風クリスピークレープ】といった感じです。
薄いクリスピーな生地にメレンゲやココナッツを乗せたタイ伝統菓子の一つとなります。
日本人にも比較的食べやすく、人気のあるタイデザートです。
一応、日本でも作ることはできますが、少々面倒かもしれません。
日本でなかなか食べることができないので、タイ旅行の際は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。