- クルアイトートとは
- クルアイトートの本格レシピと作り方
- タイのバナナの種類・部位の使用例
この記事では上記のことを解説していきます。
クルアイトートを日本語にすると【タイ風揚げバナナ】といった感じです。
タイの屋台で気軽に買えるストリートフードの定番デザートとなります。
クルアイトートは日本人にも食べやすく、超人気バナナ料理です。
タイ旅行の際、一度は見たこと、食べたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は日本でよく売られているバナナでクルアイトートを作るのはなかなか難しいです。
クルアイトートに適したバナナというのが存在します。
この記事ではクルアイトートの基本解説。
後半ではクルアイトートの本格レシピと作り方を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。それではいきましょう!!!
【クルアイトート】タイ風揚げバナナの基本解説
カタカナ表記 | クルアイトート |
---|---|
タイ語 | กล้วยทอด |
辛さ | 0 |
クセ | なし |
クルアイトートとは
- クルアイ→バナナ
- トート→揚げる
クルアイトートを日本語にすると【タイ風揚げバナナ】といった感じです。
日本人に食べやすく人気のオススメのタイデザートとなります。
もちろんタイ人も大好きで人気のデザートの一つです。デザートというより「おやつ」といった方が正しいかもしれません。
タイ全土にクルアイトートの屋台があり、いつでもどこでも気軽に食べることができるストリートフード。
実はクルアイトートに使用するバナナは、日本でよく出回っている一般的なバナナとは少し違います。
クルアイナムワーという種のバナナで、やや未熟の状態のクルアイナムワーがクルアイトートにとって好ましいです。(後述)
やや未熟のバナナを揚げることで、クルアイトート独特の「ムニュッ」とした食感がするようになります。
未熟バナナだと甘みが足りないと思うかもしれませんが、揚げる際の衣に砂糖が入りますので心配ありません。
揚げたてが一番美味しいのですが、ある程度時間がたっても美味しいのがクルアイトートの嬉しいポイントとなります。
タイ人は間食が大好きなので、クルアイトートはタイ人にピッタリのおやつですね。
クルアイトートは以下の様な場所で食べることができます。
- 屋台
- フードコート
クルアイトート屋台
人気のクルアイトート屋台は常に人が群がっています。(列は作らないことが多い)
どうしても揚げ待ちになってしまうからです。揚がった瞬間に全て買われていきます。
揚げ待ちのお客さんは基本、屋台周りにいるのですが、中には注文だけして、どこか買い物に行ってしまう方もいます。(ついでにウーバーイーツのようなデリバリーまで来る)
- 「お客さんに番号札とか渡せばいいのに」
- 「列を作ってもらえばいいのに」
とも思いますが、屋台でそういった工夫をしているところは見たことがありません。
お客の顔とオーダーを見て覚えている(覚えていないことも多い)のでしょうが、店員さんは本当に大変だなと思います。
というか、買うだけで大変なのです。僕みたいな日本人が買うのは余計に苦労します。
たとえタイ語ができても、買えるかどうかは別問題なのです。(忘れられている気がしてならない雰囲気があります。)
一応、コツを言っておくと「常に店員が目につくところにいる」。これしかありません。
とはいえ、上記のことは「人気屋台」での話です。
時間帯をずらしたり、普通の屋台であれば問題なく購入できます。フードコートとかもオススメですよ。
基本的には揚げ置きなのですが、それでも十分に美味しいはずです。
さて、クルアイトート屋台では、同じく揚げて作るタイおやつがよく一緒に売られています。
例えば、
- マントート(タイ風揚げ紫いも)
- プアックトート(タイ風タロイモ揚げ)
- カオマオトート(未熟もち米衣のバナナ包み揚げ)
- カノムカイタオ(タイ風ポンデリング)
個人的にはカオマオトートがオススメなので、食べたことがない方は、ぜひ一度お試しください。
クルアイトートの本格レシピと作り方
ここからはクルアイトートの本格レシピと作り方を紹介していきます。
レシピ
- クルアイナムワー:2房
- 米粉:220g
- コーンスターチ:50g
- 小麦粉:50g
- 砂糖:100g
- 塩:小さじ1杯
- ココナッツファイン(なくても可):200g
- 白ごま(なくても可):50g
- 冷水:380ml
- 揚げる用の油:適量
作り方
- ボールに米粉、コーンスターチ、小麦粉、塩、砂糖を入れて混ぜ合わせます。
- 混ぜながら、水を少量づつ加えていきます。
- 全て一体化したら、ココナッツファインと白ごまを入れ、よく混ぜ合わせます。
- バナナを縦にカットして、衣に入れていきます。(薄さ約6mm〜8mm)
- 揚げていきます。
- 外が固まりカリカリになり、きつね色になったところで引き上げます。
- 味見して完成です。
- カリカリで熱いうちに食べましょう。
タイのバナナの種類・部位の使用例
タイのバナナは多くの種類が存在し、バナナの葉や蕾(つぼみ)も使用します。
さらにデザートとしてだけでなく、葉はタイ料理以外に使用することも。
ここではバナナの種類、部位別の使用例を紹介していきます。
クルアイナムワー
クルアイナムワーは、大きさ8〜10cmほどの短めのバナナで、味は甘さ控えめです。
揚げたり、焼いたりして火を入れることで甘さが引き立ちます。
クルアイトートにも、このクルアイナムワーを使用。
生食よりも調理して初めて美味しくなるバナナと言えます。
クルアイナムワーの使用例は以下の通りです。
ちなみに、クルアイナムワーはタイで最も多く出回っていて、最も安い品種となります。
クルアイホーム
- ホーム→香りがいい
クルアイホームの大きさは15cm〜20cmで、皆さんの思い浮かべるバナナに一番近いと思います。
十分に甘みがあり、柔らかく生食でも美味しいです。
タイでは市場やスーパーにもありますが、まだ未熟の状態で売られていることもしばしば。
色がまだ青かったり、固かったりするので簡単に見分けることができます。
基本的には少し高級な部類に入る種類のバナナです。(日本人からするとそうではないかもしれませんが)
クルアイホームの使用例は以下の通りです。
- 生食
- ロティクルアイ(タイ風クレープのバナナトッピング)
- ケーキクルアイホーム(タイ風バナナケーキ)
クルアイカイ
- カイ→卵
クルアイカイは、皮が薄く、甘さも抜群です。
形は日本でも知られるモンキーバナナ風。
ネットリした食感と甘さが特徴でナマ食としてもオススメです。
初めて食べる際は、黄色い果肉に驚くかもしれませんね。
なるほど、それでクルアイカイ(直訳すると「卵バナナ」)かと納得です。
例えば以下の様なタイデザートに使用します。
クルアイレップムーナーン
- レップ→爪
- ムー→手
- ナーン→女性
品種名の通り「女性の手の爪」のように、綺麗で先が尖った形をしているのが特徴です。
フアプリー
- フアプリー→バナナの蕾(つぼみ)または苞(ほう)
フアプリーは「バナナの蕾(つぼみ)または苞(ほう)」のことです。
独特の香りと食感を持った味ですが、バナナ感を感じることはありません。
日本料理で使用することはありませんが、タイ料理では意外とよく目にします。
フアプリーのタイ料理への使用例は以下の通りです。
バイトーン
- バイ→葉
- バイトーン→バナナの葉
バイトーンとはバナナの葉のことです。
タイでバナナの葉はデザートやタイ料理だけでなく、生活品としても利用されています。
まず、デザートやタイ料理への使用例が以下の通りです。
バナナの葉で包むことで風味が増します。
そして、料理以外での使用例が以下の通りです。
- バーイシー(タイの民間儀礼に使用する置物)
- ローイクラトン(タイ版の灯籠流し用の灯籠)
バイトーンは他にも様々な形やイベントで使用されています。
ちなみに、バナナの葉や蕾は、タイだけでなく東南アジア全域でも食されたり、使用されています。
【クルアイトート】タイ風揚げバナナのまとめ
クルアイトートを日本語にすると【タイ風揚げバナナ】といった感じです。
タイ人はもちろん、日本人にも大人気のタイを代表するデザート(おやつ)であり、ストリートフードとなります。
タイ旅行の際は、ぜひ一度本場のクルアイトートを食べてみてください。
機会があれば、人気屋台にも挑戦してみてください。このことを言っていたのかと気づいていただけたら幸いです。きっとある意味で思い出になると思います。